子供に纏わる感動秘話
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642 名無しの心子知らず  2011/11/06(日) 13:50:15.30 ID:Y+gJnxqg
うちの父は貧困で中学もまともに通えず、親の仕事を手伝わされていた。 
それでも成績はトップクラス、しかし高校に行けるなんて夢のまた夢。 
父は16で建築業に入り、21で独立。私達3人の子供の為に朝から深夜まで働いていた。 

姉、兄、私、みんな私立に通わせてもらえた。
参考書や塾、部活など、どんなに高価でも出してくれた。 

父は威厳があり笑った顔を見たのは数回だった。 
正直、ほとんど家にいない父に対してあまり家族愛を抱いたことはなかった。 

社会に出て結婚。父親譲りの仕事人間で選択小梨だった。気がつけば30代中盤。 
姉は23で結婚し子供2人。兄も子供が2人。 
父にとっては孫が4人いる。だから私が産む必要もないと思っていた。 

しかし、言葉は悪いがうっかり授かってしまった。 
産む気は全くなかった。でも産婦人科でエコーをみたら号泣している自分がいた。 

無事に出産を終え、父が2時間半かけて会いに来てくれた。 
赤を抱っこした父は、突然嗚咽しながら泣き出した。
泣いた父を見たのは初めてだった。 

「お前の子供をずっと抱きたかった。お前の子供を…。」 

私は涙が止まらなかった。私はこんなに愛されていたのか。 

姉や兄にこのことを話したら信じてもらえなかった。あの親父が泣くわけないと。 

それからは毎月欠かさず娘の写真を送っている。父は写真が届くとすぐに電話をくれる。 
子供を産んでからやっと本来の父と娘の関係になれたように思う。 

 
 
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